あいうべ体操って?
あいうべ体操で整える「お口と体の健康」
こんにちは、歯科衛生士の佐川です。
本日はクリスマスイブ、明日はクリスマスです!
皆様、どのようにお過ごしでしょうか?
楽しく忙しい季節、健康に過ごしたいですね♪
ところで皆様あいうべ体操をご存知でしょうか?
「あいうべ体操」とは、誰でもどこでも簡単にできるお口の体操で、
免疫力の向上をはじめとした、様々な良いことがあると実証されているのです!
今回はこの「あいうべ体操」についてお話させていただきます。
~歯科医院からおすすめする簡単セルフケア~
「風邪をひきやすい」
「お口や喉が乾燥している」
「いびきや口臭が気になる」
このようなお悩みはありませんか?
実はこれらの多くは “口呼吸” が関係している可能性があります。
近年、歯科医療の現場では「お口の中だけでなく、全身の健康を守る」ことが重要視されています。
その中で、ご自宅で簡単にできる健康習慣として注目されているのが「あいうべ体操」です。
今回は、歯科医院の立場から
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あいうべ体操とは何か
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なぜ歯科でおすすめするのか
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期待できる効果
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正しいやり方と注意点
について、詳しくご紹介します。
あいうべ体操とは?
あいうべ体操とは、
口と舌、口周りの筋肉を鍛えるためのシンプルな体操です。
「あ・い・う・べ」と大きく口を動かすことで、
普段あまり使われていない筋肉を刺激し、
正しい舌の位置・鼻呼吸・口唇閉鎖力を育てることが目的です。
なぜ歯科医院で「あいうべ体操」をすすめるの?
歯科医院というと「虫歯」「歯周病」「歯並び」のイメージが強いかもしれません。
しかし、これらのトラブルの背景には、
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口呼吸
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舌の位置の乱れ
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口周りの筋力低下
が関係しているケースが多くあります。
① 口呼吸はお口のトラブルの原因に
本来、人は 鼻呼吸 が基本です。
ところが口呼吸になると、
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口の中が乾燥しやすくなる
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唾液の自浄作用が低下する
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細菌が繁殖しやすくなる
その結果、
虫歯・歯周病・口臭 のリスクが高まります。
② 舌の位置は歯並びや噛み合わせに影響する
正しい舌の位置は
「上あごに軽く舌がついている状態」です。
舌が下がっていたり、前に出る癖があると、
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歯並びが乱れやすい
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開咬(前歯が噛み合わない)
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矯正後の後戻り
などにつながることもあります。
あいうべ体操は、
こうした口腔機能の土台を整えるサポートになります。
あいうべ体操で期待できる効果
正しく継続することで、以下のような効果が期待されます。
・鼻呼吸がしやすくなる
口周りと舌の筋肉が鍛えられ、自然と口が閉じやすくなります。
・口臭・ドライマウスの予防
口が閉じることで唾液が保たれ、口腔内環境が改善します。
・虫歯・歯周病リスクの軽減
乾燥を防ぎ、細菌の増殖を抑える効果が期待できます。
・歯並び・噛み合わせへの良い影響
特に成長期のお子さまにとって、良い習慣づくりになります。
・いびき、睡眠の質の改善
鼻呼吸が安定すると、睡眠時の呼吸も整いやすくなります。
あいうべ体操の正しいやり方
やり方はとても簡単です。
鏡を見ながら行うと、より効果的です。
① 「あ」
口を大きく縦に開ける
② 「い」
口を横にしっかり引く
(口角を意識)
③ 「う」
唇を前に突き出す
④ 「べ」
舌を思い切り下に出す
この4つを 1セット として、
1日30セット程度 を目安に行いましょう。
✔ 朝・昼・夜に分けて行ってもOK
✔ テレビを見ながら、入浴中などでも可
無理なく、毎日続けることが大切です。
行う際の注意点
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痛みが出るほど無理に行わない
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顎関節症の症状がある方は、事前に歯科医師へ相談
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効果を急がず、数週間~数か月の継続を意識
特にお子さまの場合は、
遊び感覚で楽しく行うことがポイントです。
まとめ|お口の体操は一生の健康習慣
あいうべ体操は、特別な器具も必要なく、今日からすぐ始められる健康法です。
歯科治療は「治す」だけでなく、予防し、良い状態を維持することがとても重要です。
当院では、治療だけでなく、
お一人おひとりのお口の使い方・生活習慣にも目を向け、
長く健康なお口を保つお手伝いをしています。
あいうべ体操について気になる方、
正しくできているか不安な方は、お気軽にスタッフまでお声がけください。
来年も、より良いブログをお届けできるようスタッフ一同、
精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

















































