洗口液の効果
こんにちは!
受付の矢野です(*^^*)
だんだんと気温が下がってきて、冷え込む季節になってきましたね。
みなさん風邪などひかれていませんか?
もう少しでインフルエンザも流行ってくる時期なので体調にはお気を付けください。
今日は洗口液についてのお話です。
まず、一般的に洗口液と思われているものには種類が二種類あります。
《洗口液》と《液体ハミガキ》です。
両方とも同じようにドラッグストアなどで販売されているため、見分けがつきにくいかもしれませんが、
《洗口液》は歯磨きをしてから使うもの、
《液体ハミガキ》は使ってから歯磨きをするもの です。
本体の裏側をよく見ると記載してあるので見て使い分けるようにしてくださいね(^^)/
洗口液をテレビなどで見て何気なく使っているけどはっきりとした効果はわかっていない…
という方も多いのではないでしょうか?
今回はより効果的に洗口液を使う方法もお伝えしていきます。
まず、効果的に洗口液を使うためには歯磨きとセットで行うことが必須です。
お口の中の細菌はいきなり出現するわけではなく、歯の表面に細菌たちが集まって時間をかけて形成されていき、48~72時間後には膜状の集合体である¨バイオフィルム¨を形成します。
この膜が歯周病菌などの細菌を外敵から守るバリアとなってしまい、洗口液などの殺菌成分は、バイオフィルムができていると届きづらくなります。
バイオフィルムを物理的に壊そうと思うと、洗口液だけでは不十分で、
歯磨き+洗口液が効果的ということです。
とはいえ、忙しかったり、お昼休みが短かったりすると洗口液でうがいをするくらいしか時間がなかったりしますよね。
そういう時には、
・エッセンシャルオイル
・ポピドンヨード
こういった成分が入っているものを選んで使っていただくことがおすすめです。
これらの成分は、歯の表面に形成されはじめたバイオフィルム内に浸透して攻撃する力があるので、短時間で殺菌作用を発揮します。
(※時間が経って、バイオフィルムが成熟して厚くなると浸透する効果が弱まるので、前回の歯磨きから遅くとも6~7時間以内に使用してください。)
また、虫歯のリスクが高いかたには、歯周病予防を目的とした洗口液より、フッ素(フッ化物)入りの製品が適していることがあります。
フッ素には、お口の中の細菌の出す酸や酸性飲料物の酸で溶けた歯の結晶を強くしていく効果があるのでおすすめです。
ただし、フッ素の効果を引き出すには、お口の中にフッ素が長くとどまることが大切で、フッ素入りの歯磨き剤を使って歯をみがいても、すぐに洗口液を使うとフッ素が洗い流されてしまうので注意してください。
高濃度フッ素配合歯磨き剤や、フッ素洗口液も販売されていますので、気になる方はご相談ください。
使い方によっては便利で効果的な洗口液ですが、歯と歯の間や奥歯の裏側、深い歯周ポケットの中などは、磨き残しが多い場所です。
そういった場所では、バイオフィルムが時間とともに成長し、固く歯の表面に付着します。
そうなってしまうと、せっかくの洗口液の効果も発揮されにくくなります。
なので、歯科医院での定期的なケアも忘れずにしていきましょう。
当院でも4か月間隔のメインテナンスも行っていますのでご自身の歯を守るために定期的にいらしてくださいね☺