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歯科麻酔講習会

 こんにちは!歯科衛生士の北村です。寒い日が続きますがみなさん体調管理には気をつけて暖かくして下さいね。

 先日、私は院長と歯科麻酔講習会へ参加し院長は臨床歯科麻酔管理指導医、私は臨床歯科麻酔認定歯科衛生士を目指して1日頑張ってきました!講習会では歯科医師法や歯科衛生士法、麻酔実習(模型使用)、マネキンでの救急対応(アナフィラシキーショック、ハイムリック法、心肺蘇生法〈BLS〉)など学び、最後には認定試験を行いました。その結果は、、、、、、                            院長とともに合格することができました!とても嬉しかったです。そして今回は講習会で学んだ麻酔についてお話ししていきたいと思います。治療の際には麻酔が必要になる場合があります。苦手な方や、怖い痛いと感じられる方も多いと思いますが、少しでも理解していただくことが出来れば嬉しいです。

◎局所麻酔のポイント◎
・炎症があると麻酔が効きにくい
・奥歯より前歯の方が痛みを感じやすい
・刺入時、奥へ針が入る時、液注入時の3段階で痛みを感じる

◎局所麻酔の手順◎
1.麻酔部位の選択
2.麻酔薬の正しい選択と使用
3.的確な注入速度と正しい刺入
4.必要十分な麻酔量
5.麻酔効果発現までの待機
6.効果時間内の治療

◎局所麻酔の薬剤◎
 現在、歯科臨床でよく利用される歯科用局所麻酔カートリッジ製剤は2%リドカイン製剤、3%プロピトカイン製剤、3%メピバ
カイン製剤の3種類です。リドカインとプロピトカインは血管拡張作用があるため、血管収縮薬が含有されています。


◎血管収縮薬の目的◎
1.麻酔薬に対して
・麻酔作用の増強
・作用持続時間の延長
2.安全性に対して
・局所麻酔中毒の予防
・局所麻酔薬使用量の節減
3.手術に対して
・出血量の減少
・術野の明視化

◎歯科診療時の偶発症を引き起こす要因◎
・歯科治療に対する不安、恐怖
・歯科治療時の痛み
・歯科治療に伴う不快感、不快症状
・使用薬物の影響
・歯科治療に伴う呼吸状態への干渉、障害 

 これらのことからさまざまな偶発症へのおそれもあるので何か不安なことや気になることがあれば私たちスタッフにお伝えくださいね。

◎妊婦さんへの局所麻酔◎
 局所麻酔薬の妊婦さんへの安全性は確立されておらず、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与することとされています。なお、局所麻酔を用いた歯科治療は妊娠中期(16〜27週)に行うことが望ましいとされています。

 今回、講習会を通して歯科衛生士の新たな可能性について深く考えることが出来ました。当院ではおもに歯周治療の麻酔を歯科衛生士が歯科医師の指示のもと、行っております。これからも知識や技術を身につけていき、患者さんに安心して治療を受けていただけるように日々努力していきますのでよろしくお願いします!