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歯ぎしりで歯が壊れる?

こんにちは!歯科衛生士の富永です。
今年は雪がたくさん降り、通勤通学が大変な冬になりましたね。
はやく暖かくなる日が待ち遠しいです。
季節の変わり目になりますが、体調には十分気をつけて下さいね!
ではみなさん、「歯が悪くなる原因といえばなんですか?」と聞かれた時になにを思い浮かべますか?
ほとんどの方はむし歯や歯周病などで悪くなるイメージがあるのではないでしょうか。
もちろんむし歯や歯周病によって歯が悪くなることは多いですが、それだけではないんです。
歯を傷める過剰な力によっても歯は悪くなってしまうんです。
今回は過剰な力で歯を壊してしまうお話をしたいと思います。
過剰な力、これには大きく分けて2種類があります。
ひとつは、歯ぎしりの強い力です。
歯ぎしりは眠っている間に無意識に行う為、起きている時と違って力の加減ができず、強い力が歯にかかります。
もうひとつが、TCHと呼ばれる上下の歯を無意識に接触させる癖です。歯は一時的に噛む時以外、本来離れているものなのです。しかし、集中していたりすると食いしばってしまう方がおられます。
歯ぎしりやTCH、、こんなので歯が壊れるの?と思う方もおられると思います。しかし、ごく弱い力でも長時間加わることによって、歯が壊れたり口腔内に症状がでてくるのです。
歯が壊れる、口腔内の症状として、
・歯が削れてくる
・被せ物が欠ける、外れる
・舌に圧痕ができてる
・歯が動いてくる
・歯を支える顎の骨がコブ状に盛り上がってくる
そして特につらいのが、歯根破折と歯周病を悪化させてしまう事です。
歯根破折とは噛む力に耐えきれず歯根が縦に裂けるように割れてしまうことです。
割れてしまった場合は治療して残すのが大変困難で、ほとんどの場合抜歯になってしまいます。
歯根破折を起こすリスクが最も高いのが、神経を取って治療してある歯です。
神経を取ってある歯は神経がある歯に比べて脆くなり、枯れ木のようにパキッと割れやすくなってしまいます。
またみなさんがよく耳にする歯周病ですが、歯周病の炎症によって歯を支える骨が減りそこに強い力が加わると、骨の破壊がさらに進み、歯周病の悪化が加速します。
では、過剰な力による被害を減らすにはどうしたらいいかお話ししましょう。
良い睡眠を取ったり、被せ物をされる方はより硬い物を選ぶなども大事です。そして今ある歯と被せ物を守る方法としてもっとも有効なのが夜間マウスピースの装着です。
マウスピースをして歯ぎしりやTCHが治るわけではありませんが、歯の代わりにマウスピースが削れてくれます。当医院でも保険で作れて型取りしたら次の来院時にお渡しできます。
慣れるまで時間がかかるかもしれませんが一度使ってみて下さい!