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根元にできる虫歯に要注意!

こんにちは!歯科衛生士の田口です(^^)
秋も深まり段々と肌寒い季節になってきましたね。
わたしは最近焼き芋にはまっています!焼き芋専門店があるくらい最近人気みたいなので、
ぜひ皆さんも行ってみてください!(笑)
さて、今回は『根面う蝕(虫歯)』についてお話していきます。
近年高齢になっても多くの歯を残せている方が増えていますが、それにともない『根面う蝕』という虫歯が増えつつあります。
根面う蝕とは、歯茎が下がって露出した歯の根元にできる虫歯のことです。
歯周病や加齢などにより歯茎が下がり始めるシニア世代に多いですが、若い人でも歯茎が下がっていれば虫歯になります。自覚症状がほとんどなく気づかないうちに進行していくとても危険な虫歯です。
歯は主に象牙質とエナメル質でできており、嚙むところの象牙質はエナメル質に守られています。
しかし根っこは象牙質だけで、エナメル質はありません。象牙質は酸にとても弱く、エナメル質が溶けないような酸性度でも溶けてしまいます。これが根面う蝕になりやすい理由のひとつです。

【根面う蝕が厄介な5つの理由】

①早期発見が難しい
根面の象牙質はもともと黄色みがかっていて、でき始めの虫歯は色がうっすら変化する程度で見分けることが難しいです。
②自覚症状がほとんどない
根面う蝕は痛い、しみるといった自覚症状がほとんどありません。
③セルフケアが難しい
根面は歯ブラシが届きにくい部分で、磨き残しが多くなりがちです。磨いているつもりでも、磨けていないことがよくあります。
④象牙質は酸に弱い
象牙質はエナメル質よりも酸に弱いので、磨き残されたプラークの影響を受けやすいです。
⑤治療後も長持ちしにくい
そもそも歯周病により歯を支える骨が減っている、そのため歯茎より上に出ている部分が増えてバランスが悪くなる、虫歯の部分を除去した分根の歯質が減っている、歯の神経が取り除かれているなどの理由で予後が悪くなりやすいと考えられます。

【定期検診とフッ素で予防を!!】

根面が露出する原因は歯周病が一番多いです。歯周病予防のためにも定期検診の受診を欠かさないようにしましょう(^^)/
また根面う蝕の予防にはご自宅でのフッ素の活用も大切です。歯磨き粉と洗口液の併用をおすすめします★
洗口液は、液体をお口に含んで30秒ほどぶくぶくうがいをしてください。歯ブラシが届きにくい部分にも液体だとお口全体に広がります。歯磨きをしてから就寝前に使用すると効果的です★
虫歯や歯周病で歯を失わないように、しっかり予防を行いましょう!!最後まで読んでいただきありがとうございました♪