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子どものお口の機能を育てる「食べる姿勢」

こんにちは、歯科衛生士の藤原です。

8月ももう終わりますが暑い日が続きますね、、

今年は9月もまだまだ暑いようです(´・_・`)引き続き水分補給を忘れずに熱中症には気を付けましょう!

今回はお子さんの「食べる姿勢」についてのお話をしたいと思います。

お子さんの食事についてのお困りごと

食べるのが遅い、あまり噛まずに丸飲みしている、食べるときにクチャクチャ音がする・・

それは、食べる機能が十分に育っていないことが原因の一つとしてあります。

食べる機能は何もせずに自然に育つものではなく、

赤ちゃんの頃の液体しか摂取できないお口が、離乳を経て少しずつかためのものをすりつぶせるようになり、歯が生えて様々なものを食べられるようになり・・とステップを踏んで成長していきます。

その食べる機能の成長に大切なのが「食べる姿勢」です。

食べる時の姿勢は、食べやすさ・食べにくさに直結し、お口の動きや下の動きのほか、

安全な飲み込み(誤嚥や窒息の予防)、歯並びにも関係します。

~よくない食べる姿勢~

×お椀を持ち上げずに食べている

×イスが高く足の裏が床についていない

×机が高すぎて腕が自由に動かせない

×机が高くて机の上が見渡せず食事を楽しめていない

あてはまるものはありませんか?

姿勢の改善はちょっとの心がけではじめられるのでぜひ今日からやってみてください!

~正しい食べる姿勢~

◎あごがあがっていない

⇒あごが上がっていると誤嚥や窒息のリスクとなります。正しい食べ方を身につけておくと将来的にも役立ちます

◎机の高さがからだに合っている(ひじが90度に曲がるくらい)

◎ひざの角度は90度くらい

⇒机が高すぎるなら椅子にクッションをひく、椅子が高すぎるなら足元に台を置く など

食べるときに手が動かしにくいのを改善できます。お皿の中が見えていないとせっかくの美味しい食事を楽しめないことも、、


◎背もたれに寄りかからない(小さいお子さんの場合はクッションを置いてもOK)

◎背筋が伸び骨盤がたっている

⇒大人にもあてはまりますが猫背で前傾姿勢ではお口周りの筋肉が動かしづらくなります。背筋を伸ばすことで理想的なお口の動かし方がしやすくなります。

また、背筋が傾くと片側の歯ばかりで噛むため、あごのバランスが崩れ、噛み合わせが悪化するリスクが高まります。

◎足の裏が床についている(床に届かない場合は台を置く)

⇒床に足がついていないと飲み込みにくくなります。

また、足がブラブラした状態ではしっかり噛めずにあごの発育がわるくなり歯並びに影響がでることもあります


◎正しい食べ方ができているかどうか

〇前歯で噛みきり奥歯ですりつぶしている

〇ひと口量で食べている

〇お口を閉じて噛む

〇水やお茶で流し込まない

〇成長に合わせた食器類を使う


食事をどれだけおいしく食べられるかは、よく噛んで食べることに左右され

よく噛んで食べられるかは、食べるときの姿勢に影響されます。

せっかく用意したご飯、でおいしく食べてもらえると嬉しいですよね☺

ぜひ、できそうなことから改善してみてください!