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唾液について

こんにちは、歯科衛生士の田口です!
3月に入りだんだんと春の季節になってきましたね。花粉症の方は大変かと思いますが
マスクなど花粉症対策をしっかりしてくださいね(>-<)

さて今回は「唾液の役割」についてのお話です。
突然ですがみなさん唾液について考えたことはありますか?
唾液は無色透明、あるいはやや白濁している粘性の液体であり、消化管で最初に分泌される消化液です。
消化機能以外にも唾液には様々な機能があります。
①潤滑作用(咀嚼、嚥下、発音を潤滑にする)
⓶抗菌・殺菌作用(細菌抑制)
③緩衝作用(細菌が産生する酸を中和する)
④保護作用(粘膜保護)
⑤抗脱灰作用(エナメル質の再石灰化を促進する)
⑥味覚再現作用
⑦浄化作用(歯や歯間に付着した食べかすやプラークを洗い流す)
⑧排泄作用
こうように唾液はお口の中で重要な役割を果たしています。
唾液の分泌が低下すると口腔粘膜が傷つきやすくなり、粘膜の炎症、口腔カンジダ症などが起こります。
また食事や会話、嚥下の際に困難を感じるようになります。
さらに歯肉炎、虫歯になりやすい傾向になります。
全身疾患とも関わって、シェーグレン症候群、放射線治療障害、薬の副作用、腫瘍や
外傷による唾液腺や神経への障害、ストレス、重度の糖尿病、加齢などが唾液分泌低下の原因として知られています。
*口腔カンジダ症・・・真菌の一種であるカンジダ菌による口腔内疾患の一つです。発症すると口の中で白い膜で覆われたり、痛みなどが出現します。
*シェーグレン症候群・・・涙や唾液を作り出している涙腺、唾液腺などの外分泌腺に慢性的に炎症が生じ、涙や唾液の分泌が低下し、乾燥症状を呈する自己免疫性疾患です。
そこで唾液腺マッサージの方法を紹介します!!
お口の中には、耳下腺、顎下腺、舌下腺という大きな唾液腺が存在します。この唾液腺を刺激することで唾液分泌を促進します。
≪耳下腺≫
耳たぶのやや前方、上の奥歯あたりのほほに人差し指を当て、指全体で優しく押します。
酸っぱい食べ物を想像すると唾液が出てくるところです。5~10回繰り返し行います。
≪顎下腺≫
あごの骨の内側のやわらかい部分です。指をあて、耳の下からあごの先まで優しく押します。5~10回繰り返し行います。
≪舌下腺≫
あごの先のとがった部分の内側、舌の付け根にあります。下のあごから舌を押し上げるように、両手の親指でグーッと押します。5~10回繰り返し行います。

このように唾液腺マッサージは誰でも簡単に行うことが出来ますので、最近お口の乾燥が気になる方はぜひ試してみてください^^