唇や舌の正しい位置
1月からイシカワ歯科でお世話になってます、衛生士、北村です(^-^)/
先日の雨と風で満開だった桜も全部散ってしまいましたね。皆さんお花見は行きましたか?私は、昼間と夜の2回も彦根城に見に行って、春を満喫しましたよ。
さて今回のお話は、「唇や舌の正しい位置」についてです。
唇や舌が正しい位置にあると、歯にかかる力も釣り合いが取れるようになります。逆に言えば、唇や舌が正しい位置にないと、歯並びに影響することもあるということです。特に子供の時期にこの正しい位置を意識することが、歯並びには大切です。
歯は、前歯なら唇と舌、奥歯なら舌と頬に挟まれています。唇、舌、頬それぞれの力がうまく釣り合うことで、きれいな歯並びができるのです。
唇は「軽く閉じている」のが正しい位置です。少しでも開いていると、唇の力がよ弱くなり、出っ歯になってしまうこともあります。(ただし、唇を閉じている時、上下の歯は当てない方がよい)
舌は、舌先がスポット(上の前歯の裏側からほんの少し後ろにある歯ぐきのふくらみ)にあたり、舌全体が上顎にくっつくように上がっているのが正しい位置です。
普段、舌先が下の前歯の裏に当たっている人は、舌の位置が低すぎます。(低位舌)
低位舌だと、頬からの力に押されて歯が内側に傾いたり、上顎の成長にも影響します。
また、低位舌の状態だと、舌が喉の奥の方に広がり、気道が狭くなります。すると、呼吸がしにくくなるので、口呼吸になりがちです。
「唇や舌の位置が正しければ、必ずよい歯並びになる」という訳ではないですが、大きな要因であることは間違いありません。
唇や舌を正しい位置にキープするために、お口のトレーニングを少しですが紹介します。
①ブクブクうがい
頬をふくらませ、勢いよくうがいをします。その後、「ウ」の口にして、そーっと水を吐き出します。
②ベロ回し
舌を唇と前歯の間に入れて、歯に沿わせるようにしてグルグル回します。ゆっくり大きく行いましょう。
③ガムでトレーニング
ステップ1 二粒のガムを表面が滑なかになるまで噛む
ステップ2 こめかみに手を当て、右側で10回噛む、左側でも同様に10回噛む。
ステップ3 頬に手を当て、右側で10回噛む。左側でも同様に10回噛む。
ステップ4 頭に手を当て、右側で10回噛む。左側でも同様に10回噛む。
ステップ5 舌の上にガムを丸めたら、舌で上顎に押し付ける。
その時、前歯にガムがつかないようにしましょう。
ステップ6 もう一度舌でガムを丸めて、上顎に押し付けたまま唾液を飲み込む。
ステップ7 舌を上に押し付けたまま、口を大きくあける。
ステップ5~7を5回繰り返す。
なかなか噛めない場合は、回数をはじめは少なくしましょう。無理のないように。
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