初期虫歯のしくみ
みなさん、こんにちは!歯科衛生士の田口です(^^♪
梅雨の時期になり毎日じめじめと暑い日が続いていますね…
これからもっと暑くなると思うので熱中症対策を心がけましょう!
さて今回は初期虫歯についてお話します。
皆さんは虫歯と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?きっと『黒い』『穴が開いている』『痛い』といういうイメージではありませんか?実は虫歯はこれだけではないんです!!
初期虫歯というのが存在しておりその特徴は。。。
①つやがない白濁色
⓶穴が開いていない
③手触りもなめらか
④しみる、痛いなどの自覚症状がない
とても虫歯の一種とは思えませんよね?しかしこれも立派な虫歯なんです。この初期虫歯が進行したのが皆さんが思い浮かべる黒くて穴が開いた虫歯です。
それでは虫歯がどのようにできるか説明します。
①プラーク(歯垢)の付着・・・虫歯は歯の表面に細菌の塊であるプラークが付着します。プラーク内の細菌が糖を分解して酸をつくり、酸がプラークの中に充満します。
⓶歯の成分が溶け出す・・・酸性になったプラークとエナメル質の結晶の表面から歯の成分(リン酸やカルシウム)が唾液中に溶け出します。これを脱灰と言います。
③初期虫歯の形成・・・脱灰のスピードが早く長く続くと、歯の成分がさらに溶け出し結晶内に気泡のようにスカスカの部分ができていきます。これが初期虫歯です。やがて表面がボロボロに崩れて穴の開いた虫歯になります。
このように虫歯は作られていきます。穴が開いてしまうと歯医者で治療が必要に…(>_<)しかし穴が開く前の初期虫歯の状態だと治る可能性があるんです!!
その秘密はみなさんも聞いたことがある『フッ素』です!フッ素は唾液中に存在すると、再石灰化(歯を修復する働き)を促進する働きがあります。この働きでスカスカだった歯のエナメル質の結晶内を時間をかけて埋めていき修復することができます。
そのため虫歯の予防にはフッ素配合の歯磨剤を使いましょう。そして使用する際に大切なのが『すすぎは少なくすること』です。
すすぎが多いとせっかくのフッ素が洗い流されてしまいます。すすぎは2回ほどがベストです!また高濃度フッ素(1450ppm以上)の歯磨剤の使用をおすすめします(^▽^)/*6歳未満のお子さまには使用をお控え下さい。
みなさん初期虫歯についてご理解いただけたでしょうか?自分では気づきにくい虫歯ですしフッ素で必ず元に戻るとは限りません。
しっかりと定期検診を受診し早めの治療もしくは予防に努めましょう(*^^*)