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レーザー治療について ②

こんにちは、歯科衛生士の藤原です。

昨年末は、記録的な大雪で大変な思いをされた方も多いと思います。1月に入っても雪の降る日が例年に比べ多い気がします、、
皆様お気をつけてお過ごしください。コロナ対策も気が抜けませんね^_^;

歯科用レーザーには様々な用途がありますが、今回は虫歯治療と歯周病治療についてお話ししたいと思います。

一つ目に虫歯治療ですが、虫歯治療に使われるレーザーは、水に非常によく吸収されます。虫歯になっている部分は、健全な歯質より水分量が多いです。レーザーが当たると、水分を多く含んだ虫歯部分が瞬間的に気化(蒸散)し、その爆発力によって病変部が除去、殺菌されます。
レーザーを使用した虫歯治療のメリットとしては…
◎回転音や振動がない
虫歯治療を受ける時、歯を削る“キーン”という回転音や振動が苦手な方、とくにお子さんに多いと思います。
レーザーにはそのような音は振動はなく、従来の歯を削る機械が苦手という方でも安心して治療を受けていただくことができます。(レーザー特有のパチパチという音はあります。)
◎最小限の切削で済む
レーザー光では、狭い範囲に当てることが可能です。虫歯になっている部分だけにピンポイントで照射して除去できるため、歯を削る量が最小限で済みます。また健全な歯質も残しやすいです。
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△その一方で、極小範囲に当てることを繰り返すため、広範囲の虫歯では治療時間がどうしても長めになってしまいます。
◎水の出る量が少ない
回転式の切削機器タービンなどでは歯との摩擦熱が生じるため、熱くならないように水を出しながら治療を行います。中にはお水を吸うバキュームという機器が苦手な方や、喉の奥にお水があまり溜められずムセてしまわれる方もおられます。
一方レーザーでの虫歯治療では、レーザーを当ててもタービンほど歯は熱くならないため、少ない注水ですみます。そのためお水を溜めるのが辛い方やバキュームが苦手な方でも比較的楽に治療を受けていただくことが可能になります。

二つ目に歯周病治療です。歯周病の原因は、歯周ポケットの奥にあるプラークや歯石です。プラークは細菌のかたまりで、歯石は細菌のすみかとなります。細菌が作り出す毒素やそれに対するからだの防御反応などにより、歯を支える骨が破壊され、進行すると歯がグラグラになり抜けてしまいます。
そうなってしまう前に症状を改善するには、ポケットの奥にあるプラークや歯石を除去する必要があります。通常はスケーラー、超音波スケーラーとうい器具等を使って除去を行います。
レーザーを使用しての歯周病治療のメリットについては…
◎除去と同時に殺菌できる
歯周ポケット内のプラークや歯石を除去する際、レーザーが当たった部分を殺菌することができます。
プラークや歯石が除去された時、すみかを失った細菌が傷ついた歯茎の粘膜から血管内に入る
ことがあり、抵抗力の落ちている方は熱を出したり体調を崩すことがあります。これを菌血症といいます。レーザーであれば、細菌除去とともに殺菌できるため、こうした症状を抑えることもできます。とくに、加齢や病気などで抵抗力の落ちた患者さんにおすすめです。

◎侵襲が少なく治りが早い
レーザーは従来の器具と比べ狭い範囲に当てられるため、組織へのダメージも最小限になります。そのぶん治りも早いです。
◎歯周病の外科治療にも使用可能
器具が届かないほど歯周ポケットの奥深くに歯石やプラークが溜まり、炎症がおさまらない。そのような場合には、歯茎を切り開いて奥深くのプラークや歯石を除去します。

レーザーで治療すると聞くと
怖そう、特別な治療といったイメージがあるかもしれませんが
治療を快適に、からだへの負担が少なくなるというのがレーザー治療です。
また疑問に思われることなどありましたらスタッフまでお尋ねください^_^