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ブログ

タバコと口腔内の関係性について

こんにちは。歯科衛生士の富永です。

10月になり本格的に秋になってきましたね。

日中はまだ暑い日もありますが、夜は肌寒いため体調には十分注意してくださいね。

今回はタバコについてお話していきたいと思います。

皆さんタバコは体にいいと思いますか?

ほとんどの方はタバコは体によくない!と思われている方が多いのではないでしょうか。

でも吸っている方はなかなかやめられない、リラックスやストレス解消できないなど感じてなかなかやめられないのです。

ですが本来は良いことがあったという刺激が脳に伝わるとアセチルコリンという物質がでてきます。

アセチルコリンは脳内の神経と結合し、ドパミンという物質が分泌されそれが幸福感を生み出します。

アセチルコリンという体の中にある物質ですが、その物質に似ているものがタバコの中に入っているニコチンです。

なのでタバコを吸うとアセチルコリンの代わりにニコチンが血流に乗って神経と結合します。

するとその瞬間良いことがなくてもドパミンが出て幸福感を生み出します。

それを続けてしまうと脳の神経がアセチルコリンを受け取る仕事をさぼるようになり、

「タバコが無いと落ち着かない、安らがない」ようになります。

「タバコを吸えばリラックスできる、ストレス解消になる」というのは嘘ではありません。

しかし裏を返せば、これは「タバコを吸わないとリラックスしにくい、落ち着けない」脳になってしまっている

ということなのです。

そしてなかなかタバコを手放せなくなり、それによって体に多くの影響を及ばします。

今回は口腔内にどのような影響があるかをお伝えしようと思います。

歯周病や虫歯だけではなく、口腔がんのリスクも高まります。

☆お口の粘膜

・口腔がん

・前がん病変

・口内炎

・カンジダ病 など

☆歯ぐき

・色素沈着

・歯周病 など

☆歯

・着色

・歯石沈着

・虫歯 など

☆舌

・味覚減退

・黒毛舌 など

☆その他

・口臭

・唾液の変化 など

タバコの煙には約200種類の有害物質が含まれ、そのうち約70種類が発がん性物質です。

そして子供の受動喫煙による乳歯の虫歯にまで影響してくるのです。

そしてタバコを吸っている人の歯ぐきは黒ずんでいることが多いです。

タバコのニコチンによる刺激で、歯ぐきの内部にあるメラニン色素産生細胞が活発化し、組織が黒ずみ、

それが透けて見えるのです。

紫外線で肌が焼けるのと同じ原理なのです。

しかし今更禁煙しても意味がないんじゃないかと思われる方も多いと思います。

もちろん長期的に禁煙しないと症状が改善しない物もありますが、体の変化は短期的にも改善されるものがあります。

口腔内に関しては歯ぐきへの血流量も改善し、禁煙5日ほどで非喫煙者と同じくらい回復します。

歯ぐきの着色は年月がかかりますが、着色も落ちてくるのです。

今からでも遅くはありません。体のためにも、周りのためにも禁煙してみてはいかがでしょうか。