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オーラルフレイルについて

こんにちは。

歯科衛生士の馬渕です。
今回は『オーラルフレイル」についてのお話です。
フレイルという言葉を聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、フレイルとは「虚弱」という意味です。
つまり「オーラルフレイル」とは口腔機能が衰える事を指します。
オーラルフレイルではこういった事が起こります。
①・歯が少ないため食べ物が噛みにくい
・食べこぼす

・噛めない食品が増える
・柔らかい食品ばかり食べる

食欲低下が始まり、十分な栄養が摂取できず低栄養になる

②・口腔が乾燥し、口臭が気になるようになる
・滑舌が悪くなる

・人との会話がスムーズにできなくなる
・外出が億劫になる


人との関わりを絶ち、心身の健康を保つのが難しくなる
このように始めはささいな衰えと捉えがちですが、積み重なっていくと悪循環となり心身機能の低下に繋がっていきます。
オーラルフレイルを老化の一種として受け入れるのではなくて、対策や予防をする必要があります。
~対策・予防について~

・正しい歯磨きを行う
・義歯の手入れを行う
・虫歯や歯周病の治療が必要な場合は適切な処置を受ける
・良く噛んでから飲み込む
・繊維質の多い野菜やキノコ類を食べる
・唾液の分泌量を増やす
・口腔周辺の筋力を強くする体操を行う
◎唾液腺のマッサージ
耳下腺:耳たぶのやや前方を人指し指を当て押さえる
顎下腺:顎の骨の内側の柔らかい部分から耳の下まで押さえる
舌下腺:顎先の尖がっている部分の内側で舌の付け根を親指で押し上げる
マッサージをして頂くと唾液の分泌量が増えます。
唾液の量が気になる方はぜひしてみて下さいね。

◎パ・タ・カ・ラ運動

「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音することで筋力をトレーニングできます。

パ:唇をしっかり閉じて発音して下さい

  食べ物をこぼさないようにする役割があります
タ:舌を上顎にくっつけるのがコツです
  舌の筋肉トレーニングで食べ物を噛む、飲み込む為のトレーニングになります
カ:喉の奥に力を入れながら発音して下さい
  誤嚥せずに食べ物を食道に送るトレーニングになります
ラ:舌を丸め舌先を上の前歯の裏側に押し付けるようにしてみて下さい
  食べ物を喉の奥に運ぶために使う筋肉を鍛えます

代表的なものを紹介致しましたが、他にも様々な体操やトレーニングがあります。
ご自身に合ったやり方とペースで続けて頂く事をお勧めします。
口腔内の健康は心身の健康と深い関係がある事は皆様も良くご存知かと思います。
健康寿命を延ばす為にも口腔ケアは欠かせないですね。
イシカワ歯科では4カ月に一度の定期健診、クリーニングをお勧めしています。
健康に長生きする為の一歩として、ぜひ受診してみて下さいね。
スタッフ一同お待ちしております。