口腔機能発達不全症パート②
みなさん、こんにちは。歯科助手の北川です。
まだまだ暑い日が続きますがみなさまいかがお過ごしでしょうか(*^^)
新学期も始まり、お子さまも新しい生活リズムに慣れはじめる頃ではないでしょうか?
今日は、そんな成長期のお子さまに大切なお話として「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」パート② についてご紹介します。
口腔機能発達不全症とは、お口の機能が年齢に応じて十分に発達していない状態を指します。たとえば、しっかり噛むことができない、飲み込みがうまくいかない、発音がはっきりしない、口呼吸が習慣になっているなどが代表的なサインです。これらは見た目だけの問題ではなく、全身の成長や健康に深く関わっているため、注意が必要です。
では、なぜこのような状態が起こるのでしょうか。大きな要因のひとつは、生活習慣や環境の変化です。やわらかい食事が増えて噛む力を鍛える機会が減ったり、長時間のスマホ使用や姿勢の崩れが呼吸や嚥下に影響したりすることがあります。また、指しゃぶりや舌の癖なども、お口の発達を妨げる原因になります。
口腔機能の発達は、子どものうちにしっかりと育んでいくことがとても大切です。乳幼児期から学童期にかけての食事、発音、呼吸の仕方は、大人になってからの健康や生活の質に直結します。たとえば、噛む力が弱いと消化器官に負担がかかりますし、口呼吸が続くと風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が悪化することもあります。
当院では、口腔機能発達不全症のチェックを行い、お子さま一人ひとりの状態に応じたアドバイスやトレーニングを行っています。たとえば「舌を正しい位置に置く練習」「しっかり噛む習慣づけ」「楽しくできる発音練習」など、家庭でも取り入れやすい工夫を提案しています。特に、保護者の方が日常生活の中で少しずつ意識していただくだけで、お子さまの口腔機能は大きく改善していくことがあります。
もし「食べるのが遅い」「うまく噛めていない気がする」「いつも口が開いている」などの気になるサインがあれば、ぜひ早めにご相談ください。成長期に適切なサポートをすることで、将来の健康につながる大きな一歩になります。
これからも当院は、お子さまの健やかな成長と健康をお口の面から支えていきたいと考えています。
秋は実りの季節。旬の食材をしっかり噛んで味わうことも、お子さまの口腔機能の発達につながります。
これからもご家庭とともに、お子さまの成長と健康をお口の面から支えていきたいと思います。