Daily Archives: 2023年5月15日
こんにちは、衛生士の北村です。昨日は母の日でしたね。私は、子どもから「お母さんいつもありがとう」と折り紙のカーネーションと手紙をもらいました。そう思うなら、言うこと聞いてねとも思ってしまうのですが、やっぱり嬉しいものですね。いっぱいギュッと、バグしました(○´∀`人´∀`○)
今回のお話は、かわいいそんな子どもたちのお口の健康を守るイベント、学校歯科健診についてです。毎年、6月末までに行われるので、もうすぐ実施されるであろう、もしくは、もう実施された学校もあるかもしれませんね。
実は学校歯科健診はここ数年で、仕組みが変わりました。そのため、お子様が持って帰って来た検査結果の紙を目にして誤解されてしまう保護者さんもいるようです。
「用紙をもらってきた=お口の中に問題がある」ではないのです。保護者さんが子どもの頃はお口の中に問題があるお子様にだけ用紙が配られていたので、誤解されても無理はありません。
検査結果の紙を受け取られたら、よーく見てください。健康なお子様向けの記載欄があるはずです。
「お口の中に問題がありません」にチェックが入っていたら、ぜひお子様を誉めてあげてください。そして、仕上げ磨きや、忙しい中、予防や治療をしに連れて行った自分を誉めてあげてください。
では、次に他のチェック項目について、詳しくみていきましょう。
(C)シーとはむし歯の事です。治療が必要なむし歯や、治療中のむし歯があるお子様にチェックがつきます。歯医者さんに行き、治療を受けましょう。同時に、食生活や歯磨きの仕方を見直しましょう。
(歯肉炎、歯周炎)歯ぐきにだけ炎症がある軽度の炎症を歯肉炎といいます。歯を支える骨まで溶かされて炎症をおこしている状態を歯周炎といいます。歯医者さんに行き、歯磨きの仕方や、生活習慣の見直しが必要です。
(Co要相談、要注意乳歯)歯と歯の間や詰め物の下に変色があったり、むし歯になりかけの部分があるお子様にチェックがつきます。むし歯になるリスクがかなり高いです。歯医者さんに行き、歯磨きの仕方や、フッ素塗布を勧めます。
また、乳歯が抜けずに長くとどまっている場合もチェックがつきます。抜歯をご検討下さい。
(顎、かみ合わせ、歯並び)矯正治療を強要するものではありません。将来のお口の中及び全身の健康面をみています。歯医者さんでの相談をおすすめします。必要に応じて専門医での相談になるかもしてません。
(ZS)歯石の沈着があることを意味します。歯石は細菌の住みかとなります。歯医者さんに行き、取り除いてもらいましょう。
(その他)上記で述べた以外にも、永久歯がはえてくるのが遅かったり、余分な歯がはえている場合にチェックがつきます。歯並びやかみ合わせに影響を及ぼすこともあるため、歯医者さんにみてもらいましょう。
これだけチェック項目があるということは、健診でみているのはむし歯の有無だけではないことが、わかるのではないでしょうか。
実は健診では最初に全身をチェックします。姿勢を正して座らせて、全身とのバランスでお口をみていきます。姿勢が悪いお子様は、口が開いていたり、歯並びやかみ合わせが悪かったりしやすいからです。
お子様の成長、発達に影響を及ぼすものが、むし歯だけではないことをご理解いただけたのではないでしょうか。
最後に、かかりつけ歯医者さんと、学校歯科健診とで、診断が違う何て事はありませんか?かかりつけ歯医者さんで問題を指摘されていないのに、学校歯科健診では指摘されたこともあれば、その逆もあるようです。
学校歯科健診は歯医者さんほどお口の中が見やすい環境ではありません。器具も限られています。学校歯科健診はあくまでもスクリーニングです。確定診断の場ではないので、結果が異なることもあります。
大切なのは、歯医者さんでの定期的な歯科健診です。イシカワ歯科では、歯科健診及びメンテナンスを随時受け付けています。お子様も保護者さんもお口の中から健康になって行きましょう!