こんにちは、歯科衛生士の北村です。

 暑い日が続きますが、みなさん体調管理には気を付けてくださいね!

 今日は虫歯の削らない治療方法、NICCS(N.Ito Caries System )についてお話したいと思います。現在では、むし歯=削るのではなくむし歯になる原因、予防方法を知るという初期治療を行うことが大切なのです。そして、知識を身につけ理解してもらった上でむし歯を作らない、むし歯を進行させない口腔内環境を目指していきましょう。

  それでは、なぜむし歯になるのか、予防するためにはどうしたらいいのかお話していきますね。

  1つ目はバイオフィルムです。バイオフィルムとは微生物の集合体のことです。細菌たちが歯面に形成するバイオフィルムは歯科の二大疾患であるむし歯と歯周病の直接原因となります。むし歯が起こる土壌となるバイオフィルムを適切なブラッシングによってなくす、または減らすことができれば根本的なむし歯のコントロールにつながるのです。

  では、1日に何回歯を磨くのがいいのでしょうか。さまざまな研究から、1日2回以上ブラッシングする人は2回未満の人よりむし歯の発生が少ないことから、1日2回以上は歯を磨いた方がいいとしています。

  2つ目はフッ化物です。フッ化物が口腔内に存在することでむし歯の進行を遅らせる役割を果たすことが明らかになっています。
 推奨されるフッ化物配合歯磨剤使用量
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◎年齢や、むし歯のリスクによって使い分ける
◎子供に対しては使用量を加減する

  歯磨き後はあまりゆすがないほうがフッ化物が洗い流されないので1度だけ軽くゆすぐ程度にしましょう。

  3つ目は糖です。
甘味料:黒糖、グラニュー糖、水飴など

加工食品:お菓子、パン、スポーツドリンクなど

天然の食材:果物、ハチミツ、果汁など

 間食におすすめ!
生野菜、牛乳、チーズ、ナッツ類、コーヒー、紅茶など(ただし砂糖を加えていないもの)

 糖の摂取に関しては、量よりも回数増加の方がむし歯のリスクと言えます。リスクを低く抑えるためには糖を含む飲食を1日4回までとするのがいいでしょう。

  4つ目は酸です。むし歯のほかに酸蝕というものがあります。
*酸蝕:細菌由来でない酸が直接歯面を溶かす
 スポーツドリンクやフルーツジュースなど、酸と糖の両方が含まれている飲食物をたびたび摂取するとむし歯になるリスクも高まります。リスクが高い方は食生活を見直す必要があります。

  5つ目はドライマウスです。唾液は私たちが持っているむし歯に対する最大の防御因子です。夜から朝にかけて唾液分泌量は低下し、就寝時には著明に少なくなるため、むし歯になりやすいと考えられています。

 ドライマウスの原因は多様
体内の水分量、薬剤の副作用←1番多い
全身疾患(シェーグレン症候群、糖尿病など)、放射線療法、口腔疾患など

 ドライマウスの方に薦めたいむし歯の予防方法
•食後すぐの歯磨き
•フッ化物のプラスケア
•シュガーレスガム

  5つのリスク因子と予防方法(取るべき行動)についてお話させてもらいました。それがこのNICCSです。
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  むし歯は予防でコントロールできる時代です。当院ではむし歯のリスクが高い方にNICCSを説明させてもらっています。ご自身の食生活や口腔内環境を見直し、健康な歯を保っていけるよう頑張りましょう!!

院長から患者様へ
院長からご挨拶

イシカワ歯科のホームページへようこそお越しいただきました。
院長の石川央(ひろし)と申します。
当院では、「愛情を込めて治療」をモットーに、患者様のことを
自身の身内に置き換え、思いやりのある治療を心がけ、診療しています。
治療の際にはしっかりと計画を立て、十分な説明をした上で治療にかかります。
お口のことでお悩みの方は、ぜひご来院ください。

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